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診療案内

Medical Information

形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です。おもな診療内容は以下のとおりです。

顔面骨骨折など外傷

顔面骨骨折(前頭骨、眼窩、鼻骨、頬骨、上顎骨、下顎など)に対して治療を行い、必要に応じて吸収性プレートやチタンプレートなどを用いて手術を行っています。受傷部位により適切な手術時期が異なりますので、顔面骨骨折の受傷後はできるだけ速やかに受診されてください。また顔面の皮膚軟部組織の外傷は整容的に重要であり、形成外科的な手技を用いて縫合を行います。

熱傷

さまざまな要因で生じた熱傷(高温液体熱傷、火炎熱傷、化学熱傷)や、重篤な広範囲熱傷、特殊部位(手・顔面など)の熱傷、小児熱傷などの治療を行います。

当院では2023年9月1日付けで施設基準が変更され、同月より自家培養表皮移植ジェイス(2009年1月保険収載)、自家細胞混濁液RECELL(2022年9月保険収載)を使用することができるようになり、既に実際に使用しています。また従来行われているメッシュ植皮に加え、MEEK植皮(2020年7月保険収載)など最新の治療を行っています。ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(2001年保険収載)は上皮化の促進、瘢痕の質の改善の観点から積極的に使用し、新規創傷被覆材料等は速やかに導入するようにしています。壊死組織除去剤ネキソブリッド(2023年5月保険収載)も適応症例に対して使用しています。

当科は日本熱傷学会専門医が在籍しており、軟膏や創傷被覆材による保存的加療か手術加療が必要なのか適切に判断し、患者様の救命や生活の質の改善のため、最新の知見を踏まえ最適な治療を行います。

先天異常

多指(趾)症、裂手などの四肢の先天異常、唇顎口蓋裂、先天性眼瞼下垂、耳介形成不全、頭蓋骨早期癒合症などの顔面・耳・頭部の先天異常などの治療を行います。耳介形態異常のうち折れ耳や埋没耳などは早期の矯正装具により手術せずに改善することがありますので、出来るだけ早めの受診がお勧めです。

悪性腫瘍

形成外科は再建を得意とする診療科であるため、再建方法を踏まえた上で、術後の整容的・機能的な問題を考慮しながら皮膚癌や軟部組織肉腫など悪性腫瘍の切除を行うことが可能です。最新のガイドラインに沿った治療を行います。

リンパ浮腫

癌によるリンパ節郭清後や突発性のリンパ浮腫に対して治療を行います。以前は進行性で不治の病と言われていましたが、圧迫療法に加え手術を行うことで改善を目指します。手術はスーパーマイクロサージャリー(超微小外科)の技術を用いてリンパ管と静脈をつなぐリンパ管静脈吻合を行います。

リンパ管静脈吻合 リンパ浮腫はリンパ管のうっ滞により生じており、顕微鏡下でリンパ管と静脈を吻合し、リンパ管のうっ滞を解消させることで改善を目指します。

赤外線観察カメラシステム(ICG) 当科は赤外線観察カメラシステムを有しており、リンパ管吻合や局所皮弁、遊離皮弁術などに使用しています。ICGを静注し、リンパの流れやリンパ管の位置などを観察するほか、皮弁の血流評価にも用います。生体内で血漿蛋白と結合すると発光するという特性を利用して、血流分布やリンパ流等を体表面から観察します。

レーザー

乳児血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症などに対する色素レーザー治療(Vビームレーザー)を行っています。乳児血管腫は長年待つことで自然退縮(瘢痕は残存する)するため以前は経過観察のみで無治療とされていました。しかし増殖期早期に色素レーザーの照射を開始することで乳児血管腫の消失や自然退縮した際の瘢痕の縮小が望めることにより全国的に早期レーザー照射が行われるようになりました。当科でも紹介を受け次第、速やかに治療を開始しておりますので、早めの受診をお勧めします。

また、炭酸ガスレーザーを所有していますので小さな皮膚腫瘍の切除に使用しています。Qスイッチルビーレーザーなどは所有していませんので、扁平母斑や異所性蒙古斑の治療に必要と判断した際は他院に紹介いたします。

眼瞼下垂

先天性眼瞼下垂はもちろんですが、加齢に伴う後天性眼瞼下垂症(眼瞼皮膚弛緩症、腱膜性眼瞼下垂)も保険適応疾患であるため、多くの患者様が来院され手術を行っています。眼瞼下垂により瞳孔中心に瞼の縁がかかっている、または瞼縁と瞳孔中心の距離が近い、そしてそれに伴い頭重感、肩こりがある方は手術により改善する可能性がありますので、当科をご受診ください。

手の外傷

切断指への再接着、指尖部欠損に対する指尖部再建など、形成外科が得意とするマイクロサージャリーの技術を用いて手術を行います。手の外傷は専門的な知識と特殊な技術(腱縫合や顕微鏡下での微小血管の吻合・神経縫合)が必要で、その後のリハビリテーションも重要となります。当院作業療法士と協力し集学的に治療を行います。

ケロイド・肥厚性瘢痕

ケロイドは本来その人の持つ体質と好発部位(前胸部・下腹部・肩・膝など緊張と緩和が繰り返し起こる部位)に傷ができることから発生します。ケロイドは傷跡の範囲を超えて増殖し見た目にも目立ちますが、痒みや痛みを伴い日常生活に影響を及ぼします。そのまま切除すれば必ず再発しますが、術後電子線照射を行うことで再発率を大幅に下げることが可能です。

ケロイド術後の電子線照射を行うことが可能な施設は限られていますが、当院では放射線科と協力し積極的に治療にあたっています。また、形成外科的な知識を用いてケロイドが再発しにくい切除方法を適用します。手術を希望されない場合はさまざまな保存的加療を行います。

下肢難治性潰瘍・褥瘡

糖尿病、血管障害(虚血・うっ血など)による下肢難治性潰瘍や褥瘡に対して外科的治療を中心に行います。皮膚灌流圧検査や種々の検査、臨床所見をもとに難治性潰瘍の原因を的確に判断し治療を行います。また院内外における難治性潰瘍、褥瘡への保存的療法に関してアドバイスを行います。

再建

腫瘍切除後等で広範な皮膚軟部組織欠損が生じた場合や、術後の難治性潰瘍が生じた場合等において植皮、皮弁、筋皮弁、遊離皮弁等の術式を用いたさまざまな再建手術を行っています。

頭頚部再建 頭頚部癌治療において、主科である耳鼻科や口腔外科を中心としたチーム医療の一翼を担っています。口腔癌や咽頭癌手術後の欠損に対して主に遊離皮弁を用いて合併症を予防し、整容面にも配慮した再建を目指しています。

乳房再建 インプラントを用いた人工物による再建、および広背筋皮弁や腹部穿通枝皮弁による自家組織再建を行っています。再建時期に関しては、乳癌切除と同時におこなう1次再建、または乳癌治療が落ち着いた後におこなう2次再建ともにおこなっています。人工物による再建では大胸筋の下にティッシュエキスパンダーを挿入し生理食塩水を注入して拡張させ、半年から1年程度でインプラントに入れ替えます。

外来診療についてのご案内

About Outpatient Care
  • 当科の外来受診には紹介状が必要です。初診の患者様は必ず紹介状をご持参ください。
  • 初診・再診ともに完全予約制です。予約のない患者様はご対応しかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 赤ちゃんの先天異常、顔面骨折や熱傷などの外傷、悪性腫瘍などは早期の診察が必要となります。予約が取りにくい場合は、お電話の際にその旨をご相談ください。
  • 美容目的(小さなホクロのレーザー治療など)での受診は、他院美容外科をご紹介する場合がございます。あらかじめご了承ください。

外来予約専用電話 093-691-7666

外来予定表

Outpatient Schedule
月火水木金
午前ーーー初診・再診ー
午後再診ー初診・再診ー初診・再診

※学会や出張等で休診の可能性があります。

外来診療担当表

Doctor Schedule
月火水木金
形成外科
(初診・再診)
午前 ーーー 遠藤 淑恵
竹本 圭吾
城谷 優里花
池田 麿美華
ー
午後 担当医
(再診のみ)
ー 中村 佑紀
岩本 晃一
柴﨑 あゆみ
ー 遠藤 淑恵*
中村 佑紀*
岩本 晃一*
竹本 圭吾*
予約手術 午前 ーーーーー
午後 担当医ー担当医担当医担当医

※学会や出張等で休診の可能性があります。 *:手術日程次第では休診の可能性があります。

外来予約係 093-691-7666

施設認定

Accreditation

日本形成外科学会認定施設

日本熱傷学会熱傷専門医認定研修施設

日本オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建を目的としたインプラント実施、並びにエキスパンダー実施施設